恐れるな。手を伸ばせ

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恐れるな。手を伸ばせ。
―――――汝、求めるものを見よ。
「あ……」
その瞬間に、自分の中で何かが切り替わったことを感じた。
同時に、今まで感じていた恐怖心が霧散していく。
(そうだ。怖がってちゃダメだ)
自分はもう知っているはずだ。この先にあるものを。あの時見たものを。
ならばこそ、自分がすべきことはただ一つ。
「…………っ!」
意を決し、少年は手を伸ばす。
指先が扉に触れた瞬間、それは音を立てて開いた。
「…………ここは」
世界の理。汝が一人終わりなき旅に出るというのならば、ここを通るが良い。天の声を聞き、少年は部屋に入る。

少年は世界の全てを知った。
この世の全ての法則と理を。

脳内にはその膨大な量の知識が流れ込んできて、少年は頭痛がしてフラついた。しばらくして意識を取り戻す。
世界を救え。
汝の力を持って、世界の理を変えてみせよ。
それが手を伸ばした少年に求められた義務なのだ。
公開:22/10/17 09:10

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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