箱庭の天使

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毎日毎日よく飽きずに本を読んでいるな。ずっと図書室に入り浸っているもんな。しかも同じ本ばかりを何度も何度も読んでいるし。前はアイツ、サッカー部のエースだったらしいぜ。じゃあサッカーやれよ。怪我したんじゃない?
ヒソヒソと俺の噂話をする奴らが図書室に集まってくる。だが俺は、気にすることなく本を読んでいる。もうこの「箱庭の天使」は、何度読んだだろう。
本を読むだけで座ったまま動かないから飽きたのか、他の生徒達はすぐに興味を失ってどこかへ行ってしまった。
ふぅーっと息をして口を開ける。
「やっと話せるな」
俺には見えている。女の子の霊が。
本の虫と言われ、いじめを苦に自殺した本好きの普通の女の子。
俺は彼女を助ける為に「箱庭の天使」を読み続けている。
「やっぱり何度見ても、この物語には新しい発見があるよ」
そうやって彼女と話す事で、彼女を成仏させる事。それが俺の狙いだ。
公開:22/10/15 09:52

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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