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「いらっしゃいませ。何泊のご予定で?」
「変わった名前のホテルだねえ」
「はい、泊まると悪い夢を見るお客様が多いのでいっそホテル名にしました。目覚めがいいと評判です」
「とりあえず一泊」
「かしこまりました。キーカードです。エレベーターでお好きな階にどうぞ」
「?」
不思議に思ったがエレベーターに乗り、いい加減に8階のボタンを押した。エレベーターが止まってドアが開く。と、廊下には洪水のような水の勢い。足元を濡らして一番近いドアにキーをかざすと部屋からいい香り。ドアを閉める。薄着の美人がベッドに腰掛け俺を誘う。ベッドに倒れ込む。すると後ろから野太い男の声。他人の女に手をつけたな、と男はナイフを光らせる。俺は応えもせず部屋を出た。廊下には炎の海。エレベーターはダメだと階段を見つけて駆け降りた。降りても降りても階段。やっとフロントの灯りが見えて走っていった。
「いらっしゃいませ。ご予定は何泊?」
「変わった名前のホテルだねえ」
「はい、泊まると悪い夢を見るお客様が多いのでいっそホテル名にしました。目覚めがいいと評判です」
「とりあえず一泊」
「かしこまりました。キーカードです。エレベーターでお好きな階にどうぞ」
「?」
不思議に思ったがエレベーターに乗り、いい加減に8階のボタンを押した。エレベーターが止まってドアが開く。と、廊下には洪水のような水の勢い。足元を濡らして一番近いドアにキーをかざすと部屋からいい香り。ドアを閉める。薄着の美人がベッドに腰掛け俺を誘う。ベッドに倒れ込む。すると後ろから野太い男の声。他人の女に手をつけたな、と男はナイフを光らせる。俺は応えもせず部屋を出た。廊下には炎の海。エレベーターはダメだと階段を見つけて駆け降りた。降りても降りても階段。やっとフロントの灯りが見えて走っていった。
「いらっしゃいませ。ご予定は何泊?」
その他
公開:22/10/10 16:29
2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。
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