猫の交代

以前より庭に肥料にでもなれば良いやと、焼き魚のかすや食べ残し等を捨て、後日適当に土に埋めていた。ところが最近は何者かが食べているのか、直ぐに無くなっているのに気が付いた。
後日、正体を解明しようと密かに窓越しに観ていると茶色の野良猫が現れ嬉しそうに食べていた。生ゴミで出さなくともアイツの食料として役立つならこれは有益なリサイクルだと我ながらに勝手に納得していた。
あれからは何年もの間、茶猫がほぼ毎日視察を兼ね訪れ、何かあれば食べていた。

ところが最近は茶猫はどうしたのか現れず、代わりに白黒の若い虎猫が来るようになった。
地盤の引き継ぎがあったのか、あるいは縄張り争いに老体の茶猫が遂に破れたのか真偽の程は不明である。
こちらには何ら挨拶は無いから事情は分からないけど、世代交代したのは間違いない。
この虎猫は目が合ってもニャンとも言わず、慌てて逃げて行くだけだ。
教えて欲しいニャー♪