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カランコロン♪
「いらしゃいま、あっ刑事さん」
「少し報告に寄りました。幸さんの部屋のタンスから、遺言のような手紙が出て来ましてね、岩手に居る甥御さんに連絡が取れたんです」
「身寄りが無いと思っていました」
「東京は何でもお金が掛かるから、あちらで葬儀をすると言って、ご遺体と部屋の荷物を引き取って行かれました」
「良かったです」
「でも、一番身近に居たあなたを蔑ろにして。まあ……よくある話ですが」
「私は何にも……それより、幸さんを死なせた人は?」
「ええ、飲酒運転でしてね。幸さんを撥ねた事に気付かず、自宅ヘ帰り眠っていたのを逮捕しました」
「そうですか……」
「さてと、失礼します」
コロンカラン♫
私は刑事を見送り、晴れ渡る空を見上げました。
そして、呟きました……
「幸さん、麦茶美味しかったですよ……さようなら」
「いらしゃいま、あっ刑事さん」
「少し報告に寄りました。幸さんの部屋のタンスから、遺言のような手紙が出て来ましてね、岩手に居る甥御さんに連絡が取れたんです」
「身寄りが無いと思っていました」
「東京は何でもお金が掛かるから、あちらで葬儀をすると言って、ご遺体と部屋の荷物を引き取って行かれました」
「良かったです」
「でも、一番身近に居たあなたを蔑ろにして。まあ……よくある話ですが」
「私は何にも……それより、幸さんを死なせた人は?」
「ええ、飲酒運転でしてね。幸さんを撥ねた事に気付かず、自宅ヘ帰り眠っていたのを逮捕しました」
「そうですか……」
「さてと、失礼します」
コロンカラン♫
私は刑事を見送り、晴れ渡る空を見上げました。
そして、呟きました……
「幸さん、麦茶美味しかったですよ……さようなら」
ファンタジー
公開:22/10/06 10:28
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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