AIが作ったホラー

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大手出版社の「かどわか出版」では、画期的なシステムを開発した。
AI技術を用いたアプリ、「うすめちゃん」だ。世の中で好評な小説を、子供向けに“毒抜き”し、教育的に作り変えてくれる。

暴力シーンや過激なエロシーンなどを倫理チェックで分析して、小学生でも安心して読める物語にしてくれる。児童書も出す「かどわか出版」では、大助かりだった。

そんなある日。
いつもは「うすめちゃん」は、冒険小説やファンタジーに使用しているが、初めてホラー小説に使ってみた。果たしてその仕上がりは?

「男が、お江戸の川べりで泣いてる娘に近づくと、なんと娘はのっぺらぼう!あわてて近くのそば屋の屋台にかけ込み、その話をすると、顔を上げた屋台の主人ものっぺらぼう! 男は気の毒そうに言ったとさ。“おじさん、お顔のデータが不足しているよ。さっきの川べりの娘もそうだったけど”」

どうもこのアプリは、ホラー向きではないようだ。
ファンタジー
公開:22/10/09 17:15

tamaonion( 千葉 )

雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。

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