金のなる木
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とある男が金のなる木を開発した。その木は男の家の庭にそびえ立っていた。彼は大学院生や研究者を蔑ろにしてお金をつぎ込まない馬鹿な国への憎しみを糧に作り上げていた。男は試しにコンビニで木から産まれた紙幣を使ってみる。
「ではお釣りが9890円ですね」
無事に使えた。店員は嫌な顔をしていたが、反面男の顔はにこやかであった。
正式な紙幣とした使えることが証明出来たため、男はより丁寧に木を育てた。
金のなる木が実を宿してから一年がたった。男は仕事を辞め、金のなる木からの収穫で生計をたてていた。男の装いはブランド品で固められ、生活を満喫しているようだった。
「これもこの木からのプレゼントだな。本当にありがたい」
ピンポーン
その時家のチャイムがなった。扉を開けるとそこにはスーツの男性が立っていた。
「すいません、あなた木からお金をもらっていますよね?贈与税払って頂けますか?」
男は嫌な顔をした。
「ではお釣りが9890円ですね」
無事に使えた。店員は嫌な顔をしていたが、反面男の顔はにこやかであった。
正式な紙幣とした使えることが証明出来たため、男はより丁寧に木を育てた。
金のなる木が実を宿してから一年がたった。男は仕事を辞め、金のなる木からの収穫で生計をたてていた。男の装いはブランド品で固められ、生活を満喫しているようだった。
「これもこの木からのプレゼントだな。本当にありがたい」
ピンポーン
その時家のチャイムがなった。扉を開けるとそこにはスーツの男性が立っていた。
「すいません、あなた木からお金をもらっていますよね?贈与税払って頂けますか?」
男は嫌な顔をした。
公開:22/10/09 07:45
超ショートショート書いていきます
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