母の気持ち
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食前にダイエット用ジュースを一杯飲む。母が買ってくれたものだ。効き目はあるらしく、食欲が抑えられているのだが、私は首をかしげる。
「何で全然痩せないの。食べる量は減ってるし、運動もしてるのに」
不自然に笑みを浮かべる母をリビングに残し、食事を終えた私は自部屋に行く。
親友の美沙にメールを送った。
『全然痩せない。もう3ヶ月だよ。これじゃ婚活できないよ』
すぐに返信が来た。
『痩せなくても婚活すればいいじゃん。体型なんて二の次だよ』
『そうかもしれないけど、痩せてたいの』
お風呂から上がって、頭をタオルで拭きながらリビングのドアに手をかける。母が話す声が聞こえた。
「美沙ちゃん?あー、あのジュースね。カロリーは一杯で成人女性の2食分あるのよ。痩せるわけないわよ。えっ?だって、あの子が痩せて婚活して万が一にも結婚したら、私一人になっちゃうじゃない。嫌よ、そんなの」
「何で全然痩せないの。食べる量は減ってるし、運動もしてるのに」
不自然に笑みを浮かべる母をリビングに残し、食事を終えた私は自部屋に行く。
親友の美沙にメールを送った。
『全然痩せない。もう3ヶ月だよ。これじゃ婚活できないよ』
すぐに返信が来た。
『痩せなくても婚活すればいいじゃん。体型なんて二の次だよ』
『そうかもしれないけど、痩せてたいの』
お風呂から上がって、頭をタオルで拭きながらリビングのドアに手をかける。母が話す声が聞こえた。
「美沙ちゃん?あー、あのジュースね。カロリーは一杯で成人女性の2食分あるのよ。痩せるわけないわよ。えっ?だって、あの子が痩せて婚活して万が一にも結婚したら、私一人になっちゃうじゃない。嫌よ、そんなの」
その他
公開:22/10/04 20:33
2021年3月に小説を初めて完成させました。いろいろなジャンルのショートショートを書いていきたいと思います。
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