ヤンキーデビュー

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「おいてめぇ!どこに目をつけて歩いとるんじゃ!」
相手が脅えているのに対し俺は心がにやついていた。
(ついに言えたぁ~!)
26歳の頃、ヤンキー漫画に初めて出会い、漫画を読み終えた時には体の震えが止まらなかった。当時商社マンだった俺はすぐに脱サラし、遅咲きのヤンキーデビューを果たした。
ヤンキーになって2年。忙しさは商社マンとさほど変わらなかった。
「えっと次はどこだったかな」
ポケットから手帳を取り出しスケジュールを確認する。
「あぁ、南公園で集会か」
俺はいかした単車で移動を始めた。
チャリチャリーン
南公園につく。俺は馬のスプリング遊具の横でうんこ座りをしてダチを待った。
「ひろしく~ん!」
前から小さな男の子がこちらへ駆けてきた。
「おぅ、遅かったじゃねぇか!早速集会始めんぞ!」
今年4歳になるダチのたけし。ヤンキー早咲きの彼とのヤンキー談義は夕方のチャイムがなるまで続いた。
青春
公開:22/10/04 20:32

リマウチ

超ショートショート書いていきます

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