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「君の賞味期限はいつかね?」
政治家の先生が突然、私に尋ねた。
「どう言う意味でしょうか?」
私が逆に尋ねると政治家はこう返した。
「君はいつまで美味しい思いをしたいのか、もっとわかりやすく言えばいつまで甘い汁を吸いたいかと聞いているのだよ」
「私はこの仕事に就いてから美味しい思いをした事など一度もありません。いくら住民の意見を吸い上げ、陳情しても願いは叶わず毎日が苦渋の連続です」
「ふっ、青いな」
「青くてどこが悪いのですか。私は先生とは違います。私は先生の様に腐ってはいませんから」
「ははは、私が腐っているだって。10期を務めた私に向かって」
「先生はここに住む住民よりもお金に命を売った裏切り者です」
「しかし、住民は選挙で私を選んだ。それはここの住民が私の政治家生命を延命させたとは言えないかね」
「住民は先生の話術に騙されているのです」
「どうやら君はレッテルを貼るのが好きな様だね」
公開:22/10/04 16:07
更新:22/10/04 16:11

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