殺した妻

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おれは酒癖の悪さを妻の則子に指摘され、逆上して妻を殺してしまった。アリバイ作りのために、則子の実家に連絡した。
「すみません、則子さんが家にいないのですが、そちらに伺っていないでしょうか?」
「ええ、いるわよ。どうかしたの?」
えっ、とおれは仰天した。おれが殺したはずの女が何故実家にいるのだ。そんなはずはない、などと言うわけにもいかず、しどろもどろになりながら電話を切った。

二週間後おれが山に埋めた則子の遺体が見つかった。何故か則子の両親はおれを庇ってくれて、おれのアリバイを主張してくれた。お蔭で難を逃れた。
一か月後、則子の両親がおれの家に来た。おれを酔い潰れさせ、おれの両目を潰し両手を切断した。
多分則子から、私が殺されたらアリバイ作りのためにあいつは家に電話をしてくるだろうと聞かされていたのだろう。
両親は悟って、仇を討ったわけだ。刑務所に入るだけでは罰が軽過ぎるというわけか
ミステリー・推理
公開:22/10/03 21:16

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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