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お婆さんが成仏された翌日でした。
店に男がやって来ました。
「下町署の者です」
「刑事さん?」
刑事は私に写真を見せました。
「このアパートをご存知で?」
それは、お婆さんの住まいでした。
その時、刑事の後ろに、お婆さんが現れたんです。
すると、私の口が勝手に話し始めたんです。
「ええ、幸さんのお宅です」
「どんな関係?」
「友達と言うか、お母さんみたいな」
「なのに、盗みに入った?」
「とんでもない」
「防犯カメラに、ハッキリとあなたが」
「部屋を片付けただけですよ。確かに留守でしたが」
刑事は、私の顔を舐めるように見ました。
「疑うのが仕事なので、失礼をしました」
「幸さんに何か?」
「じつは、交通事故で亡くなったんです」
「えっ」
私の目から涙が溢れ出しました。
刑事の後ろで、お婆さんがVサインを出しました。
刑事が帰ったあと、お婆さんは消えてゆき、本当に成仏されたのでした。
店に男がやって来ました。
「下町署の者です」
「刑事さん?」
刑事は私に写真を見せました。
「このアパートをご存知で?」
それは、お婆さんの住まいでした。
その時、刑事の後ろに、お婆さんが現れたんです。
すると、私の口が勝手に話し始めたんです。
「ええ、幸さんのお宅です」
「どんな関係?」
「友達と言うか、お母さんみたいな」
「なのに、盗みに入った?」
「とんでもない」
「防犯カメラに、ハッキリとあなたが」
「部屋を片付けただけですよ。確かに留守でしたが」
刑事は、私の顔を舐めるように見ました。
「疑うのが仕事なので、失礼をしました」
「幸さんに何か?」
「じつは、交通事故で亡くなったんです」
「えっ」
私の目から涙が溢れ出しました。
刑事の後ろで、お婆さんがVサインを出しました。
刑事が帰ったあと、お婆さんは消えてゆき、本当に成仏されたのでした。
ファンタジー
公開:22/10/05 11:52
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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