賞味期限

「なあ、聞いてくれよ」
「どうしたんだい？」
「オカンがある数字について思い出せないらしんだ」
「それなら私が一緒に考えてあげるよ」
「ありがとう。オカンが言うには食品の隅っこに書かれているらしいんだ」
「それは賞味期限やないか。食品を美味しく食べられる最終期日や。間違いない」
「それがその数字には特許があるらしいんだ」
「それなら違うか。賞味期限は食品によって期間が変わるからな。特許なんてあるはずがない。他にヒントは無いのか」
「オカンが言うにはその数字の期限を過ぎても食べられるらしいんだ」
「やはり、賞味期限やないか。あの期限は目安であって調理次第ではまだまだ食べられるからな」
「でも、オカンが言うには賞味期限じゃならしいんだ」
「はよ、それを言わんかい」
「オトンが言うにはそれはアルファベットじゃないかて言うてんねん」