不毛な会話
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「なぁ、ひきわり納豆のひきわりってなんなんだろうな」
「急になんだよ。しかも変な質問だな」
休み時間。俺は友人のタクヤと二人で駄弁っていた。
「いやぁ、ひきわりってなんなのかよくわかんねぇなって」
タクヤはよく突発的に変なことに考えを巡らせる。
「あぁ~。まぁ確かにな。でもあれじゃないか?引いて割るって算数的なことじゃないか?」
それに対して俺はテキトーに返す。
「なるほどな。ということはあれか?普通の納豆より少なくなってんのか?」
タクヤは否定せずに流れに乗る。
「そうなんじゃねぇか?」
俺も否定せずに続ける。
「だとしたらひきわり納豆買うの損じゃね?俺今度から普通の納豆しか買わねぇわ」
「それがいいかもな。よかったな少量のやつ買わされなくって」
「まじ危なかったわ」
タクヤは真剣な顔で言う。
多分ひきわりの意味は違うだろう。
でも別に合ってなくていい。俺達はこの不毛な会話が好きだから。
「急になんだよ。しかも変な質問だな」
休み時間。俺は友人のタクヤと二人で駄弁っていた。
「いやぁ、ひきわりってなんなのかよくわかんねぇなって」
タクヤはよく突発的に変なことに考えを巡らせる。
「あぁ~。まぁ確かにな。でもあれじゃないか?引いて割るって算数的なことじゃないか?」
それに対して俺はテキトーに返す。
「なるほどな。ということはあれか?普通の納豆より少なくなってんのか?」
タクヤは否定せずに流れに乗る。
「そうなんじゃねぇか?」
俺も否定せずに続ける。
「だとしたらひきわり納豆買うの損じゃね?俺今度から普通の納豆しか買わねぇわ」
「それがいいかもな。よかったな少量のやつ買わされなくって」
「まじ危なかったわ」
タクヤは真剣な顔で言う。
多分ひきわりの意味は違うだろう。
でも別に合ってなくていい。俺達はこの不毛な会話が好きだから。
青春
公開:22/09/30 11:39
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