自殺幇助法

自殺幇助法が成立した。死にたいという声をテープで撮るか、一筆書いてもらえば殺しても罪に問わないという法である。
今までは重病患者から死にたいと言われても、殺したら罪に問われたがそれが無くなったので、本当に殺して楽になった人もいた。

しかしさすがに家族や知人を殺すのはためらわれるという人も多くいたので、自殺幇助員というのも構成された。頼めば殺人を請け負ってくれるのである。失業対策にもなった。

例えば事故に遭って障害者になった場合、死者は出てないからと国も抜本的な交通対策を行ってくれなかったが、自殺幇助によって殺された場合対策を行ってくれることが増えた。
不治の病に罹り周りの人の安易な慰めや励ましに苦しめられていた人も、殺されて気楽に死ぬことができた。
毒親やいじめっ子はそれを悪用して、殺したりしたがさすがにそれは適用外とした。
逆説的に安易に死にたいと言ってはいけないと戒める人も増えた。