愛人センサー
6
3
こんな能力、一体何の役に立つというのだ。俺にはどうでもいい能力が備わっている。街中を歩く男女を見ると、愛人か愛人でないかがわかるのだ。この能力を俺は愛人センサーと呼んでいる。今日も駅前を歩いていると、愛人センサーが反応した。
「あ……あのおっさんと女。不倫か」
もしも俺が悪い奴ならば、おっさんに話しかけて嫁さんに言いつけるぞと脅しをかけて金品を巻き上げる事ができるだろう。しかし俺のような善人は、そんな事はしない。一体この愛人センサーで、何が出来るというのだろう。
テレビを点けた。不倫特集をやっていた。
「不倫なんて最低です」
「不倫は人として許されない。罰せられるべきだ」
俺はそのテレビを見て、もしかして俺は不倫界のヒーローになれるのではないか。そんな事を重い、不倫専門の探偵事務所を設立させた。これが大ヒットし、俺は一躍時の人となった。そんな俺だが、実は不倫しているとは墓場までの秘密だ。
「あ……あのおっさんと女。不倫か」
もしも俺が悪い奴ならば、おっさんに話しかけて嫁さんに言いつけるぞと脅しをかけて金品を巻き上げる事ができるだろう。しかし俺のような善人は、そんな事はしない。一体この愛人センサーで、何が出来るというのだろう。
テレビを点けた。不倫特集をやっていた。
「不倫なんて最低です」
「不倫は人として許されない。罰せられるべきだ」
俺はそのテレビを見て、もしかして俺は不倫界のヒーローになれるのではないか。そんな事を重い、不倫専門の探偵事務所を設立させた。これが大ヒットし、俺は一躍時の人となった。そんな俺だが、実は不倫しているとは墓場までの秘密だ。
公開:22/09/28 04:02
カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu
・SSG投稿作品1500作品突破
・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c
・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。
https://youtu.be/frouU2nCPYI
・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過
〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)
ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/
ログインするとコメントを投稿できます
富本アキユ