カプセルトイ

お茶屋さんの店先に置かれたカプセルマシンを私は毎日回している。
今日はほうじ茶が出るかな？お抹茶が出るかな？ハズレかと思った麦茶も悪くなかった。
カプセルの中には１回分の茶葉が袋詰めにされている。試飲用であり、余ってしまった茶葉。
この店ではそうしたものをカプセルに入れ百円で提供している。この前、玉露が当たった時は本当に嬉しかった。
また出会えないかな…なんて思いながらハンドルを回す。
時々、聞いた事もないお茶が出てくる。良く調べもせずそれを適当に入れると痛い目を見る。
この前のお茶は苦さを越えて痛さを感じた。無茶苦茶だった。
でもそのスリルを再び味わいたいと思うのは何でだろう？
喉元過ぎれば熱さ忘れるとはよく言ったものだ。
ちなみにこのカプセルマシン、名前は滅茶苦茶ガ茶ガ茶と言う。
このガチャガチャと言う響きが、きっと大人も子供も虜にしてしまうのだろう。
味力に溢れているカプセルトイだ。