未来の学者

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70年後の学者がタイムマシンで現れた。
おかしなヘルメットを被り、僕らのことはそっちのけ。

「あのーーーー……」

勇気を振り絞って、僕らの代表が未来人に話しかけた。
「ト・モ・ダ・チ! ト・モ・ダ・チ!」
言葉は通じるのだろうかーー。
引き攣った笑顔で未来人と僕たちを交互に指差す。
その脇にはしっかりと大きな汗染みができている。

「『トモダチ』?」
未来人の口元が綻んだ。
喜びに湧く僕ら。
「確か昔の情報交換のツールだったな」
ーー呆気にとられる僕ら。
「この時代はまだトモダチ制度あり、と。この情報集約ヘルメットのおかげで制度が廃止になったのはーー、
あとXX年後か……」
未来人が嬉しそうに僕らを覗き込む。
やっと僕らに興味を持ったようだ。
しかしその目はまるで、いたいけな小動物を眺めるようなーー。
僕は顔面蒼白の友だちと顔を見合わせた……。
SF
公開:22/09/27 13:57
更新:22/09/27 17:29

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