温かい村

貧しくても村民全員で力を寄せ合い、幸せに暮らしている村があった。しかしその村には資源が眠っているらしく、たびたび暴力団の嫌がらせを受けていた。

刑務所帰りの別な暴力団の一員である男が、流浪してその村に辿り着いた。その村の人々は男の過去のことは全然気にせず、温かい笑顔と食事でもてなしてくれた。
流浪の男はこの村の事情を察した。この村の人たちの人柄に惚れ込んだ男は一肌脱ごうと思った。

暴力団の仲間を呼び拳銃などの武器も貸してもらい、念のために村人にも渡した。多額の金が必要だったが全部男が負担した。命も金も捨てる覚悟だった。

流浪の男たちは暴力団に奇襲をかけ根絶させた。
今度は村人たちが油断している流浪の男たちの背後を襲い、流浪の男たちを根絶やしにした。
警察を呼び暴力団同士が利権を巡って争った、私らも巻き込まれて迷惑したと証言した。
その後資源を売って、村は潤った。