二足のわらじ
6
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事務所のドアが開く。なじみの刑事が腕まくりをしながら入ってきた。
「殺人事件です。密室トリックを解いてもらえませんか」
手早く事件のあらましを伝えてくる。俺はパソコンを操作する。
「簡単には解けなさそうだ。悪いけど、3日くれないか。あ、あと謝礼は即金だからな」
彼は直角に腰を曲げて、事務所から出ていった。俺はパソコンに表示された謝礼の振込予定を眺めた。
きっちり3日後に刑事はやってきた。俺が密室のトリックを伝えると、謝礼が入っているらしい封筒を内ポケットから出す。
「謝礼金です」
俺の手に封筒を押しつけ、転がるように出ていった。俺はパソコンで銀行口座を確認する。昨日付けで50万円が振り込まれていた。
「この口座は解約だな。足がついたらヤバい」
振込人は密室殺人を行った犯人のはずだ。
密室トリックは解いたわけじゃない。元々、俺が考えたトリックなんだ。
「殺人事件です。密室トリックを解いてもらえませんか」
手早く事件のあらましを伝えてくる。俺はパソコンを操作する。
「簡単には解けなさそうだ。悪いけど、3日くれないか。あ、あと謝礼は即金だからな」
彼は直角に腰を曲げて、事務所から出ていった。俺はパソコンに表示された謝礼の振込予定を眺めた。
きっちり3日後に刑事はやってきた。俺が密室のトリックを伝えると、謝礼が入っているらしい封筒を内ポケットから出す。
「謝礼金です」
俺の手に封筒を押しつけ、転がるように出ていった。俺はパソコンで銀行口座を確認する。昨日付けで50万円が振り込まれていた。
「この口座は解約だな。足がついたらヤバい」
振込人は密室殺人を行った犯人のはずだ。
密室トリックは解いたわけじゃない。元々、俺が考えたトリックなんだ。
ミステリー・推理
公開:22/09/25 17:00
更新:22/10/01 18:45
更新:22/10/01 18:45
2021年3月に小説を初めて完成させました。いろいろなジャンルのショートショートを書いていきたいと思います。
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