不機嫌なわたあめ

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今日は祭りだ。屋台で食べ物を色々買った。あっ!!わたあめを買うのを忘れていた。しかし、なかなかわたあめを売っている屋台が見つからない。ようやく見つけたわたあめの屋台には、不機嫌なわたあめと書いてあった。不機嫌?まあ何でも良いや。
「わあため下さい!!」
私は不機嫌なわたあめを買った。そんな事をしている間に一緒に来ていた彼がどこかへ行ってしまった。
「あれ?どこ行ったのよ」
私は、必死になって人混みの中を探し回った。どこにもいない。困ったな。足も痛くなってきたし。そしてようやく彼の姿が見えた。
「どこ行ってたのよ!!」
「ごめん。ちょっとトイレに」
「行くなら声かけてから行ってよね」
「ごめんって。我慢できなくてさ」
私は不機嫌になって、不機嫌わたあめを食べた。ぱくっ……。
「あれ!?何これ!?凄く美味しい!!」
どうやらこの不機嫌わたあめは、機嫌が悪い時に食べると凄く美味しいらしい。
公開:22/09/25 09:11

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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