義務教育廃止

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今まで小中学校は義務教育であり、基本的には国の負担で教育は全て無償であった。それが突然法律が変わり個人の自由となり、勉強したくなければ学校には行かずにスポーツや趣味に終日費やしても問題は無い。当然それに関しては行政機関は一切口出ししない事になった。
だから遊びたければ一日中遊んでばかりの子供もいれば、親を助ける為にと就職したり、バイトで稼ぐ孝行者も現れた。
一方金持ちの師弟たちは個人授業を受けさせるために、優秀な家庭教師が専属で雇われたりした。あるいは少数精鋭の塾に通わせる親も多く、完全に教育の二極化現象となった。産業界は人手不足もあり子供と言えども就業者数が増えて労働力不足を補う事が出来ると大歓迎である。
読み書き計算が出来なくとも、殆ど支障が無い仕事も多くあり、小中9年間を無理して過ごさなくとも、逆にその分を稼ぐ事が出来るぞ。
価値観の違いより賛否両論ながら、教育制度は崩壊した。
ファンタジー
公開:22/09/26 20:56
更新:22/09/27 05:56

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