商売上手
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その店の壁には『空中散歩できるウィッグ 格安販売中』と書かれた横断幕がかかっている。
ドアを押し開けると、親しみやすそうな店員が会釈してきた。
「空中散歩できるウィッグが欲しいんですけど」
店員は奥の部屋からウィッグを持ってきた。
「こちらです」
私はストレートヘアのウィッグを手に取る。店員がウィッグの裏側を指差した。
「このピンで地毛に留めると、体が浮いて数秒で2階の屋根くらいの高さになります。降りる時は髪をウェーブにしてください。ウィッグを外して地毛になると急降下します」
私は首をかしげる。
「ウェーブにするって、空中で三つ編みでもするんですか」
店員はしたり顔だ。
「まあ、それも良いですが面倒ですよね。皆さま、ウェーブのウィッグを購入されてストレートの下に装着されていますよ」
差し出されたチラシに書かれたウェーブのウィッグの値段は、ストレートの5倍の値段がついていた。
ドアを押し開けると、親しみやすそうな店員が会釈してきた。
「空中散歩できるウィッグが欲しいんですけど」
店員は奥の部屋からウィッグを持ってきた。
「こちらです」
私はストレートヘアのウィッグを手に取る。店員がウィッグの裏側を指差した。
「このピンで地毛に留めると、体が浮いて数秒で2階の屋根くらいの高さになります。降りる時は髪をウェーブにしてください。ウィッグを外して地毛になると急降下します」
私は首をかしげる。
「ウェーブにするって、空中で三つ編みでもするんですか」
店員はしたり顔だ。
「まあ、それも良いですが面倒ですよね。皆さま、ウェーブのウィッグを購入されてストレートの下に装着されていますよ」
差し出されたチラシに書かれたウェーブのウィッグの値段は、ストレートの5倍の値段がついていた。
ファンタジー
公開:22/09/30 17:00
更新:22/09/26 13:17
更新:22/09/26 13:17
2021年3月に小説を初めて完成させました。いろいろなジャンルのショートショートを書いていきたいと思います。
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