蒼い炎
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君は、蒼い炎だった。
「じゃあね」
「ああ、また明日な」
「うん、また明日」
そう言って彼女は教室を後にした。僕も帰り支度を始める。彼女がいなくなって少し寂しい気持ちになったが、明日にはまた会えるのだ。それだけで僕は幸せだと思った。
「……ん?」
机の中から見覚えのない封筒が顔を出した。真っ白な紙に可愛らしい字で書かれた手紙のようだ。
「なんだこれ? 誰かのいたずらか?」
封筒には『神崎透様』と書いてあるだけで差出人の名前はない。しかし宛名だけは僕のフルネームが綺麗な文字で書かれていた。中身はなんだろうと気になって開けた。
白金美鈴は、蒼い炎だ。
「……っ!!どうしてそれを!?一体誰が!?」
彼女が蒼い炎である事は、僕達だけの秘密のはずだ。
――だから神崎透よ。美鈴を守りたければ魂を燃やせ。命尽きるまで。
この世に蔓延る妖怪に対抗する力、それが蒼い炎。魂が燃えて蒼い炎になるのだ。
「じゃあね」
「ああ、また明日な」
「うん、また明日」
そう言って彼女は教室を後にした。僕も帰り支度を始める。彼女がいなくなって少し寂しい気持ちになったが、明日にはまた会えるのだ。それだけで僕は幸せだと思った。
「……ん?」
机の中から見覚えのない封筒が顔を出した。真っ白な紙に可愛らしい字で書かれた手紙のようだ。
「なんだこれ? 誰かのいたずらか?」
封筒には『神崎透様』と書いてあるだけで差出人の名前はない。しかし宛名だけは僕のフルネームが綺麗な文字で書かれていた。中身はなんだろうと気になって開けた。
白金美鈴は、蒼い炎だ。
「……っ!!どうしてそれを!?一体誰が!?」
彼女が蒼い炎である事は、僕達だけの秘密のはずだ。
――だから神崎透よ。美鈴を守りたければ魂を燃やせ。命尽きるまで。
この世に蔓延る妖怪に対抗する力、それが蒼い炎。魂が燃えて蒼い炎になるのだ。
公開:22/09/26 09:49
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