白い個展
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今日は有名画家である津山さんの個展が開かれている。私は津山さんの大ファンであり、彼の絵は私の心を惹きつけて止まない。なんとかスケジュールを調整し休みを取り、私は津山さんの個展に行くことが出来る事になった。今度は一体、どんな絵を見せてくれるだろうか。そう考えるとワクワクが止まらなかった。そして個展の当日、会場に行くと、早速一枚目の絵が現れた。しかし額縁の中に入っていたのは、白紙の紙が一枚だけ。どういうことだろうか?
いや、これは余っているんだ。飾る絵がなかったんだ。きっとそうに違いない。次の絵を見た。しかし次の絵も真っ白だ。次の絵も次の絵もすべて白紙の紙しか飾られていない。
「どういうことだ!!」
「よく見て下さい。薄く書かれていますよ」
確かに目を凝らしてよく見ると、薄く薄く細い線で描かれていた。
「今回のテーマは、繊細。薄くという事です」
流石は津山さんだ。考える事が違う。
いや、これは余っているんだ。飾る絵がなかったんだ。きっとそうに違いない。次の絵を見た。しかし次の絵も真っ白だ。次の絵も次の絵もすべて白紙の紙しか飾られていない。
「どういうことだ!!」
「よく見て下さい。薄く書かれていますよ」
確かに目を凝らしてよく見ると、薄く薄く細い線で描かれていた。
「今回のテーマは、繊細。薄くという事です」
流石は津山さんだ。考える事が違う。
公開:22/09/26 09:34
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富本アキユ