羽と翅Ⅱ
0
1
石英で成された甘酒色の無機質な神殿は、静寂さに包まれており、それには理由(わけ)がありました。
というのも神々の暮らしにも 掟があり、誰にも、例えお互いが精霊同士であったとしても自らの姿を視せては、ならないのです。
事実、コリーナは姉妹である他の三人の姉の姿を視たことがありません。父王の姿すら。
ただ、自然界の摂理が滞りなく季節が巡るのであれば、アルプスの峻山に精霊たちが存在する証なのです。
もし、精霊が自分以外の誰かに姿を視られる事があれば、たちまち、その霊力を失ってしまう事でしょう。この御廟には、彼女たちの微かな翅音だけが響き渡るのでした。
というのも神々の暮らしにも 掟があり、誰にも、例えお互いが精霊同士であったとしても自らの姿を視せては、ならないのです。
事実、コリーナは姉妹である他の三人の姉の姿を視たことがありません。父王の姿すら。
ただ、自然界の摂理が滞りなく季節が巡るのであれば、アルプスの峻山に精霊たちが存在する証なのです。
もし、精霊が自分以外の誰かに姿を視られる事があれば、たちまち、その霊力を失ってしまう事でしょう。この御廟には、彼女たちの微かな翅音だけが響き渡るのでした。
ファンタジー
公開:22/05/18 11:00
更新:22/05/18 11:17
更新:22/05/18 11:17
風の精霊 コリーナ
末娘
掟
台本
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます