照れワーク

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「よ、よせよ……。そんなに褒めるなよ。恥ずかしいだろ」
「ほんと格好良いですよねー」
「や、やめろよ……。褒めても何もでねーぞ」

これが噂の照れワークか。毎日毎日よくやるものだ。うちは社内恋愛が別に禁止ではない。だから社内恋愛で誕生したカップルが多数いる。仕事中だというのに、浮かれたカップル達は、互いを褒め合って照れている。これを照れワークと言わず、なんという。

「大石さん。これコピーお願いします」

だが俺は真面目に働くぞ。仕事は遊びに来てるんじゃないんだ。給料分はしっかり働く。真面目にコツコツだ。

「大石さん。手が綺麗ですね。何かケアしてるんですか?」
「ええ!?べ、別にケアなんて何もしてないよ」
「ほんとですかー!?色白じゃないですか」

不覚にも俺は、女性事務員に手を褒められて照れてしまった。
いかんいかん。これではまるで……

これではまるで、俺も照れワークじゃないか!!
公開:22/05/14 10:52

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

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