加潤器

6
3

海は広い。しかし、この地球には綺麗な海と汚い海がある。海洋汚染が進み、汚い海もまた広がっているのだ。
そんな問題を解決しようと、とある企業が「加潤器(かじゅんき)」を開発した。汚い海に潤いを与えるために作られた。これを海の底に沈めておけば、1週間で半径1km内の海が綺麗になる。開発当初は画期的だと話題になり、多くの国や企業から賞賛の声が上がった。もっと加潤器を作ろうとたくさんの工場も建った。それにより、海はどんどん綺麗になっていった。
しかし、工場が増えたことで、魚たちの棲家がなくなり、さまざまな種類の魚が絶滅してしまった。
私たちは、綺麗な海と引き換えに海の生態系を破壊してしまったのだ。
その他
公開:22/05/10 17:00
綺麗 海洋汚染 生態系

雪宮冬馬

日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容