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私は侍弁護士。侍専門の弁護士なのだ。侍というのは常に刀を持ち歩く。ときには人を斬るときだってある。そんなときは私の出番だ。私に依頼してくる侍は自分が無罪になるよう弁護してくれと言う。先に斬りかかってきたのは相手で自分は身を守っただけだと。だから私は持ち前の弁論術でこれまで何人もの侍検事たちを敗北に導いてきた。実際にどちらが先に斬りかかってきたかなんて私にはどうでもよい。私の仕事はただ依頼者を無罪にすることなのだから。
しかし、人々が勘違いしていることが一つある。私の本職は弁護士ではない。
これまで数多くの侍たちを無罪にしてきたから知っているのだ。どうやったら人を殺しても無罪になるのかを。
私の本職は、殺し屋である。
しかし、人々が勘違いしていることが一つある。私の本職は弁護士ではない。
これまで数多くの侍たちを無罪にしてきたから知っているのだ。どうやったら人を殺しても無罪になるのかを。
私の本職は、殺し屋である。
その他
公開:22/05/07 17:15
侍
弁護士
日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。
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