チーズハンバーグ野球

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今日の練習試合は、とても重要だ。なぜなら勝った方のチームは、夕食のハンバーグがグレードアップし、チーズハンバーグになるのだ。俺はチーズハンバーグを食べる為、必死になって試合をした。とても良い試合をした。結果は8対7で決着した。ルーズヴェルトゲームだ。夕食の時間になると、負けたチームが皆、悔し涙を流していた。
「ぐすっ……良いところまでいったのに。チーズハンバーグ食べたかった……」
俺は、自分のハンバーグの上に乗ったチーズを半分、そっと彼のハンバーグの上にかけてあげた。
「えっ?」
「今日は良い試合をさせてもらった。そのお礼として受け取って欲しい」
「ありがとう……」
その様子を見ていた他のチームメイト達も真似をして、自分のチーズを半分相手チームの人に分け与えた。これで全員がチーズハンバーグになった。
「お前ら最高だ」
そう言いながら監督は、一人豪華なデミグラスハンバーグを食べていた。
公開:22/05/07 08:34
更新:22/05/10 08:58

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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