透明人間

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透明人間になりたい。透明人間になって色んな人を覗き見したいんだ。それが俺の夢だった。そんな俺は透明人間になる為、毎日必死に研究を重ねた。そしてついに透明人間になれる薬が完成した。俺は薬を飲んだ。そして全裸になって街へ繰り出した。だって服を着ていると服だけが見えてしまうから。全裸で街中を歩く事に抵抗はあった。しかしそれ以上に透明になって誰も俺の存在に気づかない事の興奮が優っていた。早速俺は透明人間じゃないと出来ないことをした。温泉で女湯を覗くという事だ。定番だけどこれをやらなければ、透明人間を楽しむ事ができないだろう。
女湯に入った。全裸の女達が温泉を楽しんでいる。最高だ。誰も俺の存在に気づいてない。裸に見惚れていた俺は、気づかなかった。薬の効果が切れる時間が近づいている事に。
「ヤバい」
なんとか女湯を脱出して男湯に移動した俺は叫んだ。
「あー!服盗まれた!」
咄嗟に機転を効かせた。
公開:22/05/09 08:58

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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