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今日は日曜日。お父さんは家族でお寿司でも食べに行こうかと提案しました。
「ぼく行かない」
優太くんはなぜか乗り気じゃありません。
「優太、お寿司好きでしょ」
お母さんが説得しても行こうとしません。
「ぼく友達と約束があるから」
そう言って優太くんは家を出て行きました。
夕方になりました。ガチャと玄関の扉が開きました。優太くんです。
「遅かったじゃない」
優太くんの手にはなぜかボロボロになったお花が握られていました。
「……の日だから」
「え?」
「テレビで今日は母の日だって。女の人が『お花もらったら嬉しい』って言ってたから。なのに、帰るときカラスが……」
優太くんの涙がボロボロのお花の上に落ちると、ポッと水色の綺麗なお花になりました。
「ありがとう」
「お、外見てみろよ」
お父さんが指さす方を見ると花の形をした雲が夕日に染まり、真っ赤に輝いていました。
「ぼく行かない」
優太くんはなぜか乗り気じゃありません。
「優太、お寿司好きでしょ」
お母さんが説得しても行こうとしません。
「ぼく友達と約束があるから」
そう言って優太くんは家を出て行きました。
夕方になりました。ガチャと玄関の扉が開きました。優太くんです。
「遅かったじゃない」
優太くんの手にはなぜかボロボロになったお花が握られていました。
「……の日だから」
「え?」
「テレビで今日は母の日だって。女の人が『お花もらったら嬉しい』って言ってたから。なのに、帰るときカラスが……」
優太くんの涙がボロボロのお花の上に落ちると、ポッと水色の綺麗なお花になりました。
「ありがとう」
「お、外見てみろよ」
お父さんが指さす方を見ると花の形をした雲が夕日に染まり、真っ赤に輝いていました。
その他
公開:22/05/08 18:37
母の日
お花
日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。
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