女王のモノローグ

かつて、私達の星は滅ぼされてしまった。あの大きな化物に、星ごと粉々に砕かれて。

その時から私達は、あてどなく宇宙を旅してきた。
運よく新しい住み家を建設できても、奴らにことごとく破壊された。
一体、奴らはなぜ、私達を攻撃するの？

手下の勇敢な兵士が攻撃しても、化物は倒せない。
でも一度だけ、勇者の一撃で、奴らの一匹を倒すことができたっけ。

でも、ついに私達は素晴らしい星を見つけた。
本当に偶然だったけど、新しい世界を築くのには最適な場だった。そこに、今のこの王国を築けた。

化物は、今でもいる。でも今、近くにいる奴は、どうやら私達の見方らしいの。私達の住み家を守ってくれているらしい。
そいつは姿がちょっと違うので、味方だとすぐわかるのよ。


養蜂家の蜂谷さんは、防護服を脱ぎ、新しくできたミツバチの巣を見て、満足そうにうなずいた。
「うん、今度のハチの巣は、星のような形をしとる」