拙者拙者詐欺

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「申す申す。拙者じゃ拙者」
「えーと……どちら様だったかのお」
「何を言うか。お主の息子じゃ」
江戸時代、詐欺師がおった。それ息子の振りをして老人から金をまぎあげる詐欺師だ。
「実は殿様に無礼を働いてしまってな。そのせいで多額の金が必要になったのじゃ」
「なんと!!それは大変じゃ!!」
こうして男は老人から金を巻き上げた。男は騙し取った金を生活費に充てて生活していた。しかしそんな日も長くは続かなかった。
「実は殿様に――」
それを偶然見ていたのは、殿様に仕える者。
「これ。お主、殿様にどんな無礼を働いた?」
「お、お辞儀をしなかったのさ」
「よし、ならば来い」
男は城に連れていかれた。そして殿様に会い、ビビった男は正直に詐欺を白状した。
「お主、なかなか頭がキレて機転が利くようじゃな。よし、策謀に迎える」
男は策謀として迎えられ、殿様に仕えてまともな仕事をするようになった。
公開:22/05/08 09:34

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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ブラウン・シュガー
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