Ⅲ.八章 根源悪ノ牧場 3/9

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 その言葉に所長の顔色が変わった。
「あなたが昔いた収容所ですよね。そこであなたは、ある子供を虐待し死に追いやった」
「なぜそれを?」
「私の息子よ!」
「先生の息子…そうですか。敵討ちですか?」
「そんな権利ないわ。あの子を手放したのは、他ならない私なんだから。これは、私の醜い心を満足させるだけの行為でしかない。あなたは自分の手で殺そうと思ってたけど、それはやめたわ。あなたには、もっとふさわしい罰が下るから」
「罰?」
「あなたはさんきゅうと同じ病気に罹っていたのですよ。直に彼と同じ後遺症にも苦しむことになる。あなたが、家畜以下と蔑んでいた者に、あなたもなるんですよ」
「私が、家畜以下に?…ふふふ。そういえばあなたも、あの秘書と似た質問をした事がありましたね。私が何て答えたか。今、実際にお見せしましょう。答えはこれです!」
 銃で自分の頭を撃ち抜く所長。
「…最後の最後まで、勝手な男ね」
SF
公開:22/05/08 07:41
更新:22/07/03 20:55
SF 連載 戦争 差別

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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