フリーキック

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商店街を歩いていると、風呂敷を広げた男が座っていた。そこにはサッカーボールがひとつだけあり、「フリーキック1回100円」と書いてあった。

「なあ。このフリーキック1回100円って何なの?」

俺は男に聞いてみた。

「やってみたらわかるよ」

そう言われたので、俺は男に100円払ってフリーキックをする事になった。

「サッカーボールを思いっきり蹴ればいい。それだけさ」
「いやいや、こんな商店街のど真ん中で蹴れるわけがないだろう」
「大丈夫だからボールの前に立ってみな」

言われるがまま、ボールの前に立つ。
すると商店街の景色が変わり、芝生のサッカー場でコーナーキックの位置にボールがあった。
そして俺は、コーナーキックをした。
すると仲間がヘディングシュートをしてゴールを決めてくれた。

「やばい。これ気持ちいいわ」
「だろ?もう1回やるかい?」
「頼むよ」

俺はフリーキックにハマった。
公開:22/05/04 09:19

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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