あの時の音色

半髪頭を叩いてみれば因循姑息の音がする。総髪頭を叩いてみれば王政復古の音がする。散切頭を叩いてみれば文明開化の音がする。
この一文が読まれたとされる明治４年、日本に多くの物が取り入れられた。
鉄道・電信・郵便制度・西洋建築・ガス灯・ランドセル。今では当たり前となっているものばかりだ。
すき焼き・牛乳・あんぱん。意外かもしれないがこれらもこの時代のものである。
勿論、文明開化によって失われたものも多くある。良いことばかりではなかっただろう。
しかしどうか、変わる事を恐れないでくれ。あの時の音色を今一度思い出してくれ。
あの時、変わる覚悟と勇気があったからこそ、今という未来があるのだ。
今、己の頭を叩き、何か音が響いているのなら、もしかしたらそれは世界を変える音かもしれない。
だから大きな声で叫んでみてくれ。
愚痴も大声で叫べばロックになる。君が世界を変える事を私は望んでいる。