ニャンコ師匠
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(僕を描いてみて)
私と玉子の間を風がすーっと吹き、私にはそんな風に聞こえた。
私は売れない絵描き。コンビニで働きながら日々を過ごしている。ある日、一匹の雄の野良猫と仲良くなってその猫を飼うことにした。それが玉子だ。
私は前から猫を飼うなら「玉子」という名前にしたかったのだ。
「よし、わかった。玉子のこと描いてみる」
私のその言葉を聞いて、玉子は日当たりのいい場所にちょこんんと座った。私も、必死になって描きまくった。絵の中で玉子は踊り、宇宙をかけめぐり私と走り、素晴らしい時が流れた。
次の日、玉子を描いた絵を売ってみた。
「あら、この絵、素敵。好きよ」
と年配の女性が立ち止まってくれた。
「おいくらかしら」
「五百円です」
「そんなんでいいの?」
その後「ありがとうございます」と私はお礼を言ってその人を見送った。嬉しかった。玉子においしい缶詰を買ってあげよう。玉子は絵の師匠なのかなぁ。
私と玉子の間を風がすーっと吹き、私にはそんな風に聞こえた。
私は売れない絵描き。コンビニで働きながら日々を過ごしている。ある日、一匹の雄の野良猫と仲良くなってその猫を飼うことにした。それが玉子だ。
私は前から猫を飼うなら「玉子」という名前にしたかったのだ。
「よし、わかった。玉子のこと描いてみる」
私のその言葉を聞いて、玉子は日当たりのいい場所にちょこんんと座った。私も、必死になって描きまくった。絵の中で玉子は踊り、宇宙をかけめぐり私と走り、素晴らしい時が流れた。
次の日、玉子を描いた絵を売ってみた。
「あら、この絵、素敵。好きよ」
と年配の女性が立ち止まってくれた。
「おいくらかしら」
「五百円です」
「そんなんでいいの?」
その後「ありがとうございます」と私はお礼を言ってその人を見送った。嬉しかった。玉子においしい缶詰を買ってあげよう。玉子は絵の師匠なのかなぁ。
その他
公開:22/05/03 17:16
夏目漱石先生と同じ統合失調症という病気を患っています。現在、障害者雇用で働いています。2年前ぐらい前から坊ちゃん文学賞に作品を送っています。美容と健康と占いが得意な30代後半のものです。文章があまり得意ではないですが頑張ります。
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