天怪望遠鏡

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宇宙の知的生命体を調査しているハワイの電波望遠鏡が、奇妙な信号を捉えた。
望遠鏡が向いていた恒星の方向には、生命体が存在する可能性のある惑星があり、そこからの怪信号と思われる。
南極の天体観測所も三光年先にある惑星に、水と空気が存在していると発表した。
直ちに調査隊を派遣すべきであるが、その費用は莫大でしかも光速で飛んでも現地着は3年先で其の連絡に又3年かかる。
その時謎の博士が現れ、たった今私が発明した天怪望遠鏡を使えば、瞬時に確認出来ます。
中華鍋、フライパン、鍋、やかんを複合的に組み合わせ、その沸点と熱伝導率、反射角を計算し、遂に完成した理想の望遠鏡です。電波望遠鏡のおよそ千倍もの精度があり、照準を合わせたその星に存在する全ての生物や構造物を、手に取る様にズームアップ映像で識別できます。
ところがその博士は翌日には行方不明となり、天怪望遠鏡は分解されガラクタ市で売られていた。
SF
公開:22/05/02 20:35
更新:22/05/03 08:50

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