あの子になりたい
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あの子はいいな。
家がとてもお金持ち。
欲しいものは何でも買ってもらえるんだって。
貧乏なうちとは大違いだ。
「君のおうちはいいな。僕、うらやましいや」
ある日そう言うと、その子は肩を竦めた。
「そんなにいいものでもないよ」
あの子はいいな。
ご飯はいつも家族で食べるんだって。
どんなに忙しくても、皆が揃ってご飯を食べるんだって。
いつも独りでご飯を食べてる僕とは大違いだ。
ある日、あの子が僕に
「君のおうちはいいな。僕、うらやましいや」
と言ってきた。僕は、肩を竦めた。
「そんなにいいものでもないよ」
「そうなの?」
「僕は、君がうらやましいもん」
だって僕、最後に家族でご飯を食べたのがいつだったか、思い出せないんだ。
家がとてもお金持ち。
欲しいものは何でも買ってもらえるんだって。
貧乏なうちとは大違いだ。
「君のおうちはいいな。僕、うらやましいや」
ある日そう言うと、その子は肩を竦めた。
「そんなにいいものでもないよ」
あの子はいいな。
ご飯はいつも家族で食べるんだって。
どんなに忙しくても、皆が揃ってご飯を食べるんだって。
いつも独りでご飯を食べてる僕とは大違いだ。
ある日、あの子が僕に
「君のおうちはいいな。僕、うらやましいや」
と言ってきた。僕は、肩を竦めた。
「そんなにいいものでもないよ」
「そうなの?」
「僕は、君がうらやましいもん」
だって僕、最後に家族でご飯を食べたのがいつだったか、思い出せないんだ。
その他
公開:22/05/01 11:14
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