闇の鍋会<実食>

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鍋には何が入っているのかはわからないが、案外美味しかった。これまで食べてきた鍋の中で一番かもしれない。「意外とうめぇ」という声がちらほら聞こえる。と、そのときだった。少し離れたところからうめき声が聞こえる。「あ゛ぁぁぁ!」という声と同時にドタンと何かが倒れた音がした。
「今回は2番テーブルがハズレです。2番を選んだ方以外に賞金が分配されます」
エックスの声だ。
すると突然、明かりがついた。いきなりのことで目が眩んだが、徐々に慣れてくると目の前の鍋が目に入った。その鍋を囲むようにして私を入れて6人が一つのテーブルについている。辺りを見回すと私たちと同じようなグループがいくつかあった。テーブルは俺たちのを入れて6つ。円形に並べてある。隣の隣のテーブルだけ誰もいない。かと思いきや床に倒れていた。
1テーブル6人で6つのテーブルが円形に。ガンマニアの私の頭にはすぐアレが浮かんだ。リボルバーだ。
ホラー
公開:22/05/01 17:00
更新:22/05/01 16:27
闇の鍋会 実食

雪宮冬馬

日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。

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