風が運んできた物
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ピンポ~ン
チャイムの音がした。
私は家事を一旦中断し、急ぎ、玄関を開けた。
けれどもそこには誰もいなかった。
その代わりに小包がひとつ置かれていた。
中を開けると食料品と手紙が入っていた。
手紙にはこう書かれていた。
「あなたをいつも見守っています」
一体、誰なのだろう。今月に入って4回目である。
声も知らない。姿も知らない相手が私を常に見守っていると言い、贈り物を置いていく。私は名もしれない足長おじさんに「風」と名前を付けた。
風と共に去って行くからだ。
あれから数ヶ月後、またチャイムの音がした。
私が玄関を開けると例の如く風からの贈り物が置かれていた。
中を開けると赤ん坊と手紙が入っていた。
手紙にはこう書かれていた。
「君が今、一番欲しいものを入れておいた。要らなければ捨てても構わない」
それを読んだ私はすかさずいつもやっている様に隣の家の玄関前に小包を置き、チャイムを鳴らした。
チャイムの音がした。
私は家事を一旦中断し、急ぎ、玄関を開けた。
けれどもそこには誰もいなかった。
その代わりに小包がひとつ置かれていた。
中を開けると食料品と手紙が入っていた。
手紙にはこう書かれていた。
「あなたをいつも見守っています」
一体、誰なのだろう。今月に入って4回目である。
声も知らない。姿も知らない相手が私を常に見守っていると言い、贈り物を置いていく。私は名もしれない足長おじさんに「風」と名前を付けた。
風と共に去って行くからだ。
あれから数ヶ月後、またチャイムの音がした。
私が玄関を開けると例の如く風からの贈り物が置かれていた。
中を開けると赤ん坊と手紙が入っていた。
手紙にはこう書かれていた。
「君が今、一番欲しいものを入れておいた。要らなければ捨てても構わない」
それを読んだ私はすかさずいつもやっている様に隣の家の玄関前に小包を置き、チャイムを鳴らした。
公開:22/04/27 03:41
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