星屑抱き枕

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今日はきっと綺麗に見えるだろう。星を見に行こう。僕は好きな女の子を誘ってみると、彼女は快く了承してくれた。山道を登り、絶景のスポットに彼女を案内する。僕がいつも一人で星を見ている場所だ。
「あれがね。オリオン座」
僕は隣の彼女に説明する。彼女はずっと笑顔のままで黙って、僕の解説を聞いてくれる。
「星って不思議だよね。どうしてあんなに綺麗なんだろう。星はどこから来て何の為にあるのか。そんな事を考えた事があるよ。でもはっきりとした答えは分からないけれど、僕はこう思うんだ。きっと神様がロマンチックなんだってね。だから世界は綺麗な物で溢れているんだ」
彼女は僕の話を聞いてくれる。
「さてそろそろ寝ようか。一緒に寝よう」
彼女にそう言って隣を見ると黙ったまま微笑んだ。僕の抱き枕、それが彼女。僕は抱き枕を抱いたまま星を眺めた。君は綺麗だ。星のようだ。星屑抱き枕を抱き、僕は本物の彼女が欲しいと星に願う。
公開:22/04/24 10:02
更新:22/04/24 12:45

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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