にらめっこシャワー

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「ニーラメッコシマショ、ワラウトマケヨ、アップップ・・・キュウジュッテン!」
「あっつ!!!」
お風呂場から、機械音に続いて、その2倍は大きいであろう人間の声が。シャワーを浴びている彼女の声だ。シャワーを相当笑わせたらしい。僕は正直悔しくなった。どういう訳かというと、うちに設置してあるのは「にらめっこシャワー」という代物で、シャワーのにらめっこの声に合わせて、そのヘッド部分に向けて変顔をすると、面白さの程度に合わせて温度が変化するのだ。購入してから今に至るまで、面白い顔とは如何なるものかをずっと研究してきた。今までの勉強の中で生み出した最高の変顔でも50度だった。その温度を遥かに超える90度を叩き出すなんて、はっきり言って悔しすぎる。
「ねえ、あのシャワー何?怖いんだけど」
お風呂から怒り口調の彼女が出てきた。
「90度出したんだって?いったいどんな顔したの?」
「え。何もしていないよ」
その他
公開:22/04/25 00:17

檸檬koY

読んでいただき、ありがとうございます。
少しでも上達出来るように頑張ります。
「小説家になろう」でも同名で活動しています。よろしくお願い致します。

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