シェアハウス・シェアメイド

ロボット工学専攻の僕達はシェアハウスで日夜その技術と技能を高めている。
あまりにも研究に没頭しすぎるあまり、食事や掃除洗濯はいつも後回し。これではいつか体を壊してしまう…
そこで僕達は食事や掃除洗濯をやってくれるロボメイドを作り上げた。
AI専攻の友人と後輩が頭脳担当。義手義足義体は僕と先輩が担当。医療科学に詳しいもう一人の後輩がロボメイドの皮膚を担当した。
最初はぎこちなかったロボメイドだが経験を積み、大分スムーズになってきた。言語も滑らかで最近では笑顔も覚えた。
メンテナンスも苦ではない。研究と実益を兼ねたロボメイドは僕らの癒しだった。
でも別れは当然やってくる。義足担当の先輩が今年卒業した。
先輩は研究成果の義足を持ってシェアハウスを出た。ロボメイドは足を失った…
なので今、シェアハウスでは義足を作れる者を求めている。
ロボメイドと暮らしたい技術者よ。夢の暮らしをしてみないか？