宝島早苗の宝探しゲーム

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「暇ですわ……」
お転婆お嬢様、宝島早苗は暇を持て余していた。ドアがノックされる。
「早苗、おじいちゃんとゲームしないか?」
「ゲームですか?」
「ああ。お爺ちゃんの大事な宝物を隠したから、早苗は地図と暗号をヒントに宝物を探すんだ。宝探しゲームだ」
「面白そうですわね。良いですわ。ところでお爺様。宝物って何ですの?」
「それは見つけてからのお楽しみ」
宝島早苗は、地図と暗号をヒントに宝探しを開始した。散々歩き回り、数ヶ所に宝物が埋めてあった。
「これはお爺様の昔の写真ですわね」
「これはお婆様が大事にしてた本?」
「これはお爺様の手帳ですわ」
見つけた宝物で、全てのピースがぴたりとはまった。
「これはお爺様とお婆様が出会ってからの恋の物語。歴史ですわ」
初めて聞いたお爺様とお婆様の馴れ初め。そのやりとりに出てくるアイテム。お爺様の思い出こそ宝だったのですね。宝島早苗は自身のルーツを知った。
公開:22/04/21 10:16

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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