YO!菓子

人気お菓子店に朝から並び、和菓子、洋菓子が売り切れてて買えたのはYO!菓子だった。俺はよく分からないYO!菓子を食べた。
「YO!YO!お菓子食べながら～♪映画見てる俺は裸～♪Yeah～♪」
な、何を言ってるんだ！？俺は！？
口から勝手にラップが！！
や、やめろ！！喋るな、俺！！
「YO!YO!街で見かけた可愛いあの子のパンチラ～♪ガン見みつかり、ピンチだ～♪Yeah～♪」
やめろ！！俺が変態みたいじゃないか！
「YO!YO!放課後に放火～♪熱いから気をつけて～♪火をつけて～♪Yeah～♪」
やめろ！！今度は俺が犯罪者みたいじゃないか！！
「YO!YO!ニンニク頂戴～♪俺の口臭い～♪美味いけど後悔～♪Yeah～♪」
口臭も最悪。良い所が何一つねえ。
このYO!菓子は、食べるとラッパーになるスイーツだった。しばらく俺は痛くて恥ずかしいラップで韻を踏み続けた。もう二度とあの店には行かないYO。