七不思議　５

「犯人は当時、中学生の石井健斗。先生の担任するクラスの生徒。出席番号が７番目だったそうですね」
「…………」
「でも彼は当時未成年。しかも証拠不十分で逮捕には至らなかった。だから出席番号七番の人を毎年怪我させていくことで、七不思議の呪いを作り出した。いつかその呪いが石井健斗に届くようにと。七夕に呪いを込めて」
「…………」
「先生。違いますか？」
「……奈々はアイツに殺されたのよ。間違いないわ。私は授業態度が悪かった石井健斗に強く当たっていた。その腹いせに殺されたの。アイツ。法廷で笑ってた。……許せなかった」
「奈々ちゃんは七夕好きでしたか？奈々ちゃんに七夕は人を呪う行事だと教えましたか？……そんな事を自分の娘に、教師である先生が教えるわけないですよね。もうやめましょうよ、先生。自首しましょう」
「……あなたの言うとおりね」

こうして七不思議の事件は解決した。