七不思議　２

「七不思議？」
「そう」
「走る人体模型とか？」
「そんなのはない。この学校はね。七の数字に不思議な事が起こるの」
「というと？」
「七番目には、大いなる呪いがあるって」
「七っていうとラッキーセブンじゃないの？」
「一般的にはそうだけど、うちの学校では七は不吉な数字なの。例えば出席番号七番は、必ず事故に遭う。去年の出席番号七番の子は、工事現場の足場が転落してそれに巻き込まれて腕を骨折した。その前の年は交通事故。その前の年は、階段から足を滑らせて落ちたの。皆骨折したりして大怪我よ。この謎を三橋君ならどう考える？」
「確かに偶然にしては出来過ぎてるね。なら誰か犯人がいるんじゃない？」
「私もそう思う。出席番号七番を酷い目に合わせようとする犯人がいると思うの」
「でもどうしてそんなことを。犯人の狙いは一体何なんだ」
「私も気になるの。その真相を三橋君に解明してもらいたいの」