歪み

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何もかもがどうでも良くなることがある。虚無に駆られた時だ。虚無に駆られ、生きている意味を見失う、否元から生きる意味など持っていないのかもしれない。だとしたら、それに気づいた時と言えるだろうか。そして、分からないと知りながら、生きる意味を考える。しかし、もちろんそんなこと分かるはずもない、まさに神のみぞ知るである。そして、虚無が最大まで膨らみ心が潰れそうになると、そんな時は散歩に出かける。普段は外に出るのが嫌いだ。無駄な行為、無意味な行為に思えるからだ。しかし、心が弱っている時には周りのもの全てが美しく見える。心が修復されしばらく経つと、また外に出ることがアホらしく思える。でもいつかまた、深層心理に迷い込むことで、心が潰される。深く潜れば深く潜るほど、強い虚無に襲われる。皮肉なものだ心が潰れることがわかっていながら考えざるを得ないのだから。それはまるで、すぐ枯れる儚き花を愛でるごとき行為だ。
その他
公開:22/04/19 20:47

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